カレーと憂鬱と時々電卓

元アーケードゲーム廃人で恐縮ですが、たまにカレーのことも書きます。

マニュアル本に騙されない正しい就活の戦い方

 就活は茶番です。

つまるところ就活はコミュ力や見た目で決まってしまうからです。
 
 
 
 日本の企業は、解雇規制などの法的な理由も手伝って、多くの企業で終身雇用という謎の制度が取られています。
終身雇用は、一度雇ってしまえば簡単には辞めさせることが出来ないため、採用面接の性質を「落とす面接」にします。
 
 
「落とす面接」は0点から始まる加点方式で評価されます。
落ちる人数の少ない「合格させるための面接」は不合格者を選び出すという面接なので、その目的は異分子を選び出すことなのです。そのため加点方式ではなく減点方式を採用した方が時間や手間という面で効率が良いのです。
 
反対に合格する人数の少ない「落とす面接」は合格者をその他大勢の中から選び出すという面接なので、その目的は才能を発掘することなのです。
そのため減点方式で異分子を排除しただけでは足りません。つまり加点方式をとらなければ非凡な才能の持ち主は選び出せないのです。
 
 
 
 加点方式の面接では面接官にいかに他者との違いをアピールし、点数を加点してもらうかというのが基本戦略です。
しかしネット上で様々な情報を容易に手にすることができ、なおかつ就活本(笑)なるマニュアル本がこれだけ世の中に出回っていれば面接やエントリーシートで伝える内容というのは、乱暴な言い方をすれば、皆だいたい一緒です
 
 つまり面接で話す内容のコモディティ化が起きているのです。実際にあなたはどれだけ多くのテニスサークルのベスト4選手やフットサルサークルの副会長を見てきたでしょうか。
就活面接で語られるエピソードはだいたい似たり寄ったりなのです。そもそも普通の大学生(就活用に特別な訓練を積んできた一生懸命な大学生以外の学生)は普通の生活を送ってきたのだから面接で語る内容に差別化をもたらすことができません。つまり圧倒的大多数(普通の学生)は面接で語る内容に、ありきたりの内容という価値以外の価値を付加できないのです。
 
 ではどのような就活生が内定を手にするのでしょうか。
それは外的PRでの差別化を図れた学生です。
 就活は自分自身をプレゼンテーションするものなので、自己PRや志望動機などの自己分析から発信される内的PRだけでなく、顔やしぐさ、話し方などビジュアルをもって発信される外的PRも構成要素になっています。
つまりコモディティ化によって内的PRの差別化が困難になった今、就活で勝ち抜く者はありきたりの内的PRに見た目や話し方などの同質化し難い外的PRで価値を付加できた者なのです。
一般的に美男美女や圧倒的コミュ力を有する、所謂リア充が就活に有利とされる理由はここにあるのではないでしょうか。
 
 
 
 しかし実際の就活現場では未だにマニュアル本に踊らされ、ありきたりな情報を提供し、面接官と学生は真剣に騙し合いをしています。語る内容について一生懸命質疑応答が繰り返されながらも、本質は別のところにあるのですから就活はまさに茶番なのです。