カレーと憂鬱と時々電卓

元アーケードゲーム廃人で恐縮ですが、たまにカレーのことも書きます。

私が社労士資格を取得した理由

 

 私は昔から出不精で極力面倒なことをやりたくないと考えていました。そのような考え方だったので当然「働くこと」に対してネガティブな印象しか持っていませんでしたし、本当に働くことが嫌でした。今でもその考えは変わっていません。

 

 

 

 大学時代は偶然労働法のゼミに所属していたのですが、そのゼミを希望した理由はラクそうな教授だったからです。さらにそのゼミでは年次有給休暇をテーマとして扱ったのですが、そのテーマに興味を持ったキッカケも当時から、仕事のために人生を捧げるような、日本人の異様な働き方を疑問視していたからです。つまり学生時代には積極的に労働法と向き合ったことは一度もありませんでした。

 

 

 

 私が社労士を志した理由も、劣悪な環境に悩まされる労働者を守りたいとか、企業にとって役立つ人間になりたいとか崇高な理由があったわけではなく、人生におけるリスクの最小化とリターンの最大化を考えて、ゼネラル・エレクトリック(以下GE)や3Mのようなコングロマリットのように事業の多角化を図りたかったのです。そのために開業できる資格が欲しかったのです。

 

 

 

 GEは電気機器、インフラストラクチャー、素材産業、軍事産業、金融事業など幅広い分野でビジネスを行っています。どのビジネスもその産業分野でのシェアが1位か2位であることをビジネス存続の条件としています。このように多岐にわたるビジネスを展開してこそ「選択と集中」が可能になるのです。

 

 

 

 そもそも大学生にやりたい仕事を考えさせるという要求自体が高い水準だと感じますし、個人の適正だっていかがわしい自己分析や企業説明会なんかでは把握し難いと思います。だからGEのようにとにかく様々なことに挑戦して上手くいったら残し、ダメだったら辞めるというのは個人の人生の進め方としても有用だと思います。さらに安定しているように見える企業すら倒産してしまうこのご時世なので、自分が所属する一つの企業に完全に依存するというのはかなりリスキーではないかとも思います。そういう点を踏まえて社労士資格は単なる選択肢を増やす目的として取得しました。

 

 

 

実際に試験に合格するまではここまで具体的に考えていませんでしたが、将来GEや3Mようなビジネス形態が個人の働き方として十分あり得るのではないかとは考えていました。

 

 

 

 

 

個人的には自分がつまらないと感じた仕事を辞めるのは大いに賛成します。しかし「牛に乗りながら、馬を探す」じゃないけれど、働きながらもアレもコレもと手を出して一定の基準に達したときに事業を取捨するという考え方もアリだと思います。