カレーと憂鬱と時々電卓

元アーケードゲーム廃人で恐縮ですが、たまにカレーのことも書きます。

プロ野球におけるカネと強さの関係

 

 

 

 

 読売ジャイアンツが潤沢な資金力を利用して補強を進め、ますますセ・リーグ内における一強体制を強固なものにしようとしています。こうした状況は我々他球団ファンからすれば面白いものではありません。しかしジャイアンツの牙城を崩す策はあるのでしょうか。やはりプロ野球はお金の力には勝てないのでしょうか。

 

 

 まずペナントで勝ち抜くにはチームとしてどのような力が必要なのでしょうか。プロ野球解説者は「打線は水物だから投手力が大事」なんて言葉をよく口にしますが、実際どうなのか調べてみました。今回はセ・リーグの順位、勝率、防御率、打率の2013年度成績を使用します。 

 

                                                                                                           

 

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 最初に今回のデータ解析で分かったことを述べますと、やはり打線は水物なので投手を補強すべきだということです。

 

 

 

 まず勝率と打率の相関性を見てください。

 

 

  

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 勝率と打率の重相関係数は0.431、寄与率は0.186でした。したがって勝率と打率の相関は弱いです。

 

 

 

 

 

 次に勝率と防御率相関性を見てみることにしましょう。

 

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 勝率と防御率の重相関係数は0.790、寄与率は0.624でした。したがって防御率と勝率の相関はけっこう強いです。

 

 

 

 

 ここまでで防御率と勝率との相関が確認できましたが、どうすれば理想の防御率に近づくことができるのでしょうか。やはり投手補強にお金をつぎ込めばペナントで好成績を残せるのでしょうか。セ・リーグ6球団の投手の推定年俸TOP30を合計すると以下の表のようになります。(なぜ上位30人かというと「たぶん実際の試合で投げている人たちだから」です)

 

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 例のごとく勝率と各球団上位投手年俸との相関性を分析してみました。

 

 

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 勝率と球団上位投手陣年俸の重相関係数は0.955、寄与率は0.913となっており、相関はかなり強いです。つまり投手に資金をつぎ込める球団の方がペナントで好成績を残しています。参考資料として投手の年俸から予測された勝率を以下の表にまとめました。

 

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 ここまでをまとまめると、とりあえずジャイアンツはめちゃめちゃ強いです。そんで打線はやっぱり水物で、投手力がけっこう大事で、その投手力やっぱりお金の力でなんとかしましょうということです。(ちなみにジャイアンツの勝率からはじき出したTOP30の投手年俸の予測値は218,301万円だったので、できれば投手のTOP30には218,301万円以上の年俸があれば多分勝てるでしょう。)

 

 

 ということでやはりプロ野球はお金がすべてでした。